皆様こんにちは。アトリエ研鑽豊田美術倶楽部です🎨🖌️
私が講師を務める、豊田中日文化センターの生徒さんたちによる恒例の絵画展が、今年も10月から始まりました✨
一年の集大成となるこの展覧会は、豊田厚生病院エントランスギャラリーをお借りして、約一ヶ月間にわたり開催されています。
入院されている患者様や、治療・検査で訪れた方々の心のケアの一助になれば――そんな想いから始まった取り組みです🍀
会期中に企画課の職員様からいただくアンケートの束は、私たちにとって大きな宝物です✨
「素敵な絵に心が癒されました」「前向きな気持ちになれた」といった、ご来場くださった方々のご意見は、出品者一同の何よりの励みにもなっています。
さらに今月25日には病院祭も開催され、多くの方の目に触れる貴重な機会となるでしょう🖼️
13年の展覧会で確信した「一つのテーマを追求する力」
かれこれ13年ほど続く展覧会ですが、はっきりと確信したことがあります!
絵画の上達において、「テーマを追求すること」がもたらす驚くべき効果です🍀
私たちのメンバーの一人に、古民家という一つのテーマだけを愚直に追求している男性(Kさん)がいます。
彼の絵は、毎年アンケートで特に好評をいただいており、今では"古民家のKさん"としてファンも存在するほど。中には「ぜひ譲ってほしい」という声も聞かれます。
彼の描く古民家は、今では残っていない(観光用などを除く)貴重なものばかりです✨
彼の参考は、あの高名な向井潤吉画伯です🎨🖌️
私が彼に最初にお伝えしたのは、まさに「一つのテーマを追求してみたらどうでしょうか」という提案でした。そして、その結果は実に見事に結実したと言えるでしょう。
上達の鍵は「模写」にあり。無駄なくエッセンスを吸収
Kさんのように、一つの道を極めて成功を収める秘訣は、「真似る」ことからスタートする、という点にありますね。
特に画集などの模写は、写真から描くのとは訳が違います。
大画伯の描いた色彩感覚や構図のエッセンスが、知らず知らずのうちに描く人自身の身体に染み込んでいくものです。
これはまるで、骨董店の小僧さんの修行に似ているかもしれません。店主は、本物しか見せない。だからこそ、小僧さんは贋作を見破る目を自然と養うことができる。非常に効率的で、無駄のない鍛錬と言えますね。
Kさんは私の提案に共鳴し、ひたすらに古民家と向き合いました。その愚直さこそが、彼を「売ってくれ」と言われる絵描きに成長させた最大の要因でしょう😊
まだ見ぬ新しい世界🍀
彼の絵描き人生は、一つのテーマを追求したことで、まさに大きな満足を手に入れたと言えます🍀
絵画を習うということは、必ずしも「完璧な作品」を目指すことだけではないのかもしれません。
皆さんも、ご自身が「これだ!」と思えるテーマを見つけて、じっくりと掘り下げてみてはいかがでしょうか?
きっと、予想もしない新しい世界が広がるはずですよ😊
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