皆様こんにちは。アトリエ研鑽豊田美術倶楽部です🎨🖌️
先日、どうしても観たい展覧会があり、東京まで足を延ばしてきました。
美術を学ぶ者、愛する者にとって、「本物に触れる」時間は何にも代えがたいインスピレーションの源になります✨
豊田美術倶楽部でも、デッサンや実技指導を通じて「見る力」を養うことの重要性をお伝えしていますが、美術館や展覧会での体験こそ、その力を高める良い機会と言えるでしょう。
幕末の異才「絵金」の鮮烈な色彩体験

今回の旅の大きな目的の一つが、「絵金展」でした。
馴染みのない作家という方もいらっしゃるかもしれませんが、四国高知では、その名を知らぬ者はいないとされる幕末・明治初期の絵師、金蔵(通称・絵金)の存在は、知る人ぞ知る日本の美術史における異才なのですよ!
彼の作品の特徴は、なんといっても鮮やかな色使い、そしておどろおどろしいとさえ評される独特の表現。
今回、長年の時を経て進められているびょうぶ絵の本格的な修理が、まさにその魅力を再発見させてくれました!
修理が完了した作品は、当時の鮮烈な色彩を復活させており、狩野派の画風を学んだとされる若き日の金蔵が、いかに自身の世界観を確立していったか、その画家の魂の叫びのようなものを感じ取れた気がします😊
棟方志功の「天才」に圧倒される瞬間


東京に行ったついでに、日本民藝館で開催されていた「棟方志功」の展覧会にも行ってきました🖼️
棟方志功の作品が放つエネルギーは、ただただ圧倒的でした!
「板画の天才」と称されますが、その力強い線、大胆な構図、そして湧き出るような創造性は、美術を志す私たちに「表現することの根源的な喜びと、その深さ」を改めて教えてくれるものだと思います。
彼の作品の前に立つと、技術や理屈を超えた、芸術家の「生きる姿勢」のようなものが伝わってくる感じがします🍀
鑑賞体験を制作活動に活かすために
美術鑑賞は、単なる趣味や教養に留まりません。
作家の作品を深く見つめることは、私たち自身のデッサン力や、色に対する感性、そしてなにより独創的な表現を追求する意欲を刺激してくれます✨
豊田美術倶楽部でデッサンや絵画に取り組む皆さんも、ぜひこうした機会を大切にしてみてはいかがでしょうか😊
その感動や発見は、必ずや日々の制作活動に活きるはずです。
行く秋の目黒川沿いの紅葉を愛でながらの一万五千歩の旅。
少し疲れたけれど、心は満たされ学びのある、そんな贅沢な一日でした。
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