皆様こんにちは。アトリエ研鑽 豊田美術倶楽部です🎨🖌️

立春を過ぎ、暦の上では春とはいえ、名古屋の街角にはまだ冷たいビル風が吹き抜けています。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。

私は先日、ようやく地元の「熱田さん」への初詣を兼ねて、愛知県美術館で開催されている「日展」へ足を運んできました。

今回は、変わりゆく美術展の空気感と、熱田神宮で感じた新しい一年の予感についてお話していきたいと思います。

「春の風物詩」日展の今を歩く



かつて、名古屋に日展がやってくることは「春の訪れ」そのものでした🌸

立春に合わせたこの一大イベントは、まさに地元のお祭り。
しかし、時代は流れるものです。かつての熱狂的な盛り上がりを支えた地元紙も撤退し、以前のようなお祭り騒ぎは鳴りを潜めてしまったように感じます。

ただ、それは決して悪いことばかりではなく、むしろ、静寂に包まれた会場は、純粋に作品と対話したい鑑賞者にとっては、これ以上ないほど有り難い環境なのです🖼️

圧倒される日本画、そして「額縁」に思うこと





会場に入り、まず目に飛び込んできたのは日本画の第1室です。

驚いたのは、キャプションに並ぶ名前の多くが女性作家さんだったことです。
どの部屋を巡っても、女性たちの感性が光る圧巻の大作がズラリと並んでいて、そのエネルギーには、確かな見応えを感じましたね。

一方で、油絵部門に足を踏み入れると、また違った感慨が込み上げてきました。
重鎮と呼ばれる方々の、いつもの見慣れた作風。伝統を守る美しさはあるものの、私個人としては、どこか予定調和な空気に少しだけ疲れを感じてしまいました。

豪華絢爛で、いかにも高価そうな額縁の重厚感。
それが目立てば目立つほど、作品そのものよりも「権威」を見ているような錯覚に陥り、心地よい疲労はいつの間にかMAXに..。

栄のビル風を抜けて、熱田の杜へ




残る彫刻や工芸、書の世界を惜しみつつ会場を後にすると、栄の繁華街には冷たいビル風が吹き下ろしていました。

少し運動のためにと、名古屋駅まで歩くことに。

道中、神宮前の駅前では街頭演説車が最後のお願いを熱心に訴えている。そんな喧騒を横目に、私はようやく熱田神宮の境内へと辿り着きました。

おみくじの「吉」に背中を押されて



広い境内は多くの参拝者で賑わい、独特の活気に満ち溢れていました。

一年の運命を占うおみくじを引いてみると、結果は「吉」
「大吉」のような派手さはないけれど、今の私にはこの「吉」という響きが、着実に一歩ずつ進んでいけそうな予感を与えてくれて、妙に心地よかったのです。

すっかり気を良くして、柔らかな夕暮れの中を家路につきました。

感性を磨く、新しい季節の始まり

時代とともに美術展の形は変わっても、作品から受け取る刺激は、私たちの創作活動にとってかけがえのない栄養源です。

アトリエ研鑽でも、生徒の皆さんと共に"「今」しか描けない表現を模索していきたい"。
そんな想いを新たにした一日でした。

あなたは、この春どんな「色」に出会いたいですか?


お問い合わせはこちら